2010年07月22日

【Comics_Review】 うぽって!! 1

うぽって!! (1) (角川コミックス・エース・エクストラ)
天王寺 キツネ
角川書店(角川グループパブリッシング) ( 2010-07-04 )
ISBN: 9784048545082
おすすめ度:アマゾンおすすめ度
私は所謂「擬人化モノ」が大好きだ。
 
・・・と言っても最近のハリウッドで大量生産されている3Dアニメのような魚や蟻といった、生物からの擬人化よりも、ゲーム機とか人工衛星や電車(路線)のような有形のモノからOSとか国や都道府県といった無形のモノに至る非生物(無機物)からの擬人化を取り扱った作品に、より心を奪われる。
 
そこで、擬人化というものを世の東西における擬人化とその作品に対するスタンスの違いという観点から考察してみるとなかなか面白い。
 
実際に擬人化作品を比較してみると、見た目についてはハリウッドを始めとする欧米の作品は擬人化を施す対象物の姿を保つたままで描かれることが多い(例:ニモ(魚)、LuxoJr(電気スタンド))が、日本の作品は擬人化を施す対象物の姿・特徴を抜粋し、それを人型に当てはめた姿で描かれることが多い(例:はやぶさ(人工衛星)、me(OS))。
 
物語や構成については、欧米の作品は既存のものから大きく逸脱することなく、登場人物を擬人化対象物に置き変えて制作されているが、日本の作品は擬人化対象物の性格や機能、生い立ちや道程までも擬人化し、それを元に制作されている。
 
このように、欧米における擬人化はあくまでも人間が演じていたものから物質、生物への置き換えであるのに対して、日本の擬人化は物質、生物から人間への変化(進化)であることが分かる。
 
なぜこのような擬人化へ対するスタンスの違いが生じるのか・・・それは民族の成り立ちの根源たる宗教・・・キリスト教という一神教を崇拝する欧米人と八百万の神という多神教を信仰する日本人の違いと言っても良いかもしれない。
 
キリスト教は一神教であり、それは神(又はそれに仕える人間)を頂点とするヒエラルキを基本構造としていることから、生物や自然に至るあらゆる物は神(人間)の支配下に置きコントロールされるべき存在であると位置づけている。
 
逆に八百万の神は多神教であり、神というものはあくまでも自らの隣に居るもので、神や人間、その他の生物から自然に至るあらゆる物は横並びで存在するものであると位置づけている。
 
両宗教を崇拝、信仰する人間にとってそれらに対しては知識として理解しているといった類のものではなく、感覚として持っているものであり、それは言ってしまえば民族の記憶に則したものであるからと私は思っている。
 
だからこそ、欧米において人間でないものが人間の格好を模した擬人化作品は制作されることもあまりないし、逆に日本においては特にこだわりも無く制作されているのだろう。
閑話休題。
 
長々と「擬人化」について書いたけど、じゃあ肝心の「うぽって」って何の擬人化かと言えば、題目を見れば分かる(「うぼって」は「てつぼう」のアナグラムですね)とおり「鉄砲」の擬人化、特に軍用小銃の擬人化作品である。
 
作品自体は、そもそも私が天王寺きつねの画風をあまり好まないという事を除外すれば、なかなか楽しい作品に仕上がっていると思う。
 
擬人化の王道であるキャラクタ別の性格付けやビジュアルについては特に問題ないし、物語の構成自体も特に読みにくい等のことも無く、ストーリの途中で4コマ漫画が挿入されている(これは作品の企画段階での名残だそうだ・・・)のだが、それが逆に擬人化作品に必要なキャラクタの魅力の向上に一役買っていると思う。
 
あえて難を言えば、擬人化されたキャラクタと対比させるべく存在するはずのキャラクタがいまいち弱いという事。この作品は「学園コメディ」なので小銃が生徒、人間が教師として描かれているのだけど、如何せん教師に魅力がなさ過ぎる。そもそもあまり作品自体に登場していないので物語に干渉する事もあまり無いんだけど、もう少し絡みを増やせばもっと楽しい展開が期待できるのになあ・・・なんて、ちょっと惜しい気がしますね。
 
あと、日本の小銃も登場させてもらえるともっと楽しいのにな・・・なんて思っているのだけど、コレはただ単に作者が64式89式を撃った事が無い(当然か・・・)か、思い入れが小さいからだとは思うけどぜひ登場させてほしいですね。
 
・・・とまあ、またまた長文をつらつらと書きなぐってきたのだけど、コメディとしては標準的な仕上がりだと思うので、興味がある方は一読してみてください。擬人化ギャラが好きな人にとってはそれ以上に楽しめる事請け合いです。

 
≪補足≫
この作品を読んで初めて知ったことだけど、世の中では7.62mmの弾を使用する小銃を「バトルライフル」、5.56mm弾を使用する小銃を「アサルトライフル」と呼称しているみたいです。・・・このような1蘊蓄が得られるところも擬人化作品のいいところですね(^^)。
 

投稿者 Humi : 23:43 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年07月20日

【Comics_Review】 成恵の世界 11

成恵の世界 (11)
丸川 トモヒロ
角川書店(角川グループパブリッシング) ( 2010-05-26 )
ISBN: 9784047154551
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

2年ぶりのコミックス刊行だったのだけど、楽しさは相も変わらずって感じで読む事ができた。

私はSFについて造詣が深い訳ではないけど、根つからの理系ということもあってかSF(含「すこし・ふしぎ」)とか理系な雰囲気の漂うラブコメ(SF(理系)ラブコメ?近著では「涼宮ハルヒの消失」とか「数学ガール」とか・・・)作品が大好きで、特に「成恵の世界」はそういった作品群の中でも他の作品に比してラブコメ度合いが高いことが非常に気に入っている。

今巻も成恵ちゃんと和人くんの相変わらずならぶらぶな掛け合いも楽しく読んでいるのだけど、今回は特に二人の間に赤ちゃんができるという、とんでも展開からの物語の広がりがなかなか楽しい。

この辺りの展開はSFの知識に乏しい人間にとってはなかなか分かりづらい処が多々あって読んでいて少々幸くなってくるのだけど、その知識が豊富な人間にとってはそれらのネタが非常に楽しめるものとなっているのではないかと思う。

「成恵の世界」を読んでいると私のようなSFに関して不勉強な人間でも分かり易い「「成恵の世界」で読むSF」みたいな副読本があればなあ・・・なんて思ったりする。

そのような本があれば作中のSF的な仕掛けやネタも理解できるようになって更に「成恵の世界」を深く楽しむ事ができると思うのんだよね・・・。

まあ、そのような本がなくともSFに関しては勉強しなければ一と日頃から考えてはいるのですがね(^^;)。

投稿者 Humi : 23:24 | コメント (0) | トラックバック (0)

【Comics_Review】 高杉さん家のおべんとう 2

前回のレビューで「5月から蔵書の管理をMediaMarkeで行うことにした」と書いたけど、WebLogの方があまりにも殺風景なので、本文も一緒に載せることにします。

高杉さん家のおべんとう 2
柳原望
メディアファクトリー ( 2010-06-23 )
ISBN: 9784840133333
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

待望の2巻という事で今回も非常に楽しく読む事が出来た。

今巻の帯によると「おべんとうを通じて描かれるハートフルコメディ(はあと)」ということらしいのだが、今巻を読んでみて感じた事は、確かに作中においておべんとうは作っているのだけれども、それが物語の展開上必須ではなくなって来ているな・・・という事。

たとえば、この作品と同様に「食」を通じて描かれる作品によしながふみの「きのう何食べた?」とか志村志保子の「女の子の食卓」等々あるのだけど、「きのう何食べた?」を読んでいて感じるよしながふみの食に対する過剰なまでのこだわりや、「女の子の食卓」に描かれている食とそれにまつわる人間関係の切なさや楽しさに比べたら「高杉さん家のおべんとう」のそれは『おべんとう』に関して言うならば非常に薄まってきていると言わざるを得ない。

しかしながら、それがつまらないと言っているわけではなく、ただ単に作品の中心軸が「おべんとう」から「食全般」にシフトしつつあるというだけで、コメディとしての面白さは全く減退していない。逆に久留利ちゃんの人間関係の広がりに併せて「おべんとう」という小宇宙を埋めることに腐心するだけではなく、「食全般」という大海に漕ぎ出したと解釈するならば、作品としての今後の展開が非常に期待できるものになると言っても良いと思う。

特にこの2巻はマルくんのお兄さんが登場したことで久留利ちゃんとハルくんを中心とした恋愛模様が大きく発展しそうで、今後の展開が一層楽しみになって来たかな(^^)。

それにしても、この手の「食」を通じて描かれる作品つてホント面白い作品が多いんだよね。ちょっと考えてみると、「食」というものを「食べる」という行為だけを注視するならば、それは単なる人間が生きるための「栄養補給」に過ぎないのだけど、それを「食事」というコミュニケーションに視野を広げれば、それは悲喜こもごもの「人間関係」に発展させることが出来る訳で、それは当然ながらコメディ作品との相性は最高であって当然なんだよね。

長々と書いてきたけど、コメディとして佳作であることは確かだし、個々のキャラクターも立っていて非常に楽しく読めると思うのでコメディ好きな方や寡黙な女の子がもじもじする様子に思わず(ニヤッと)笑みがこぼれてしまうような方は一読しても損は無いと思います。お試しあれ(^^)

投稿者 Humi : 23:05 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年06月07日

【Comics_Review】ナナとカオル4+その他

5月から蔵書の管理をMediaMarkeで行うことにしたので、レビューはそちらに投稿したものを転載することにします。


ナナとカオル 4 (ジェッツコミックス)
甘詰 留太
白泉社 ( 2010-05-28 )
ISBN: 9784592145646
おすすめ度:アマゾンおすすめ度



高木 信孝
アスキー・メディアワークス ( 2010-05-27 )
ISBN: 9784048686211
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

投稿者 Humi : 21:19 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年02月07日

【Good job!】ヒカルの碁 完全版・・・

・・・が今月から刊行開始となったので、今月刊行分の1巻と2巻を購入。

完全版の仕様は大判化は当然として、小畑健氏による描き下ろしカバー&総扉、カラー原稿の完全再現に加え、ヒカルの碁連載終了時にほったゆみ氏に小畑氏から贈られたスケブの公開が嬉しいオマケって感じで、ワタシが想像していた以上に豪華でなかなか良い感じです。

でも、それ以上に驚き嬉しかったのが通常裏表紙にあるISBN表記欄がシールになっていて、カバーから剥がせるということ(ワタシが知る限り、このような仕様の本は初めて見ます)。

作家なのか編集者なのか、はたまた装丁者なのか・・・誰が提案してこのような仕様になったのか分からないけど、このような「解っている」配慮にはホント感心し、コストが少しばかり掛かろうとも良いモノを世の中に送り出そうという気概には頭が下がる思いです。

まぁ、この作品にはこのような配慮をさせるだけの魅力がありますし、それは作り手、読み手双方から愛されている作品である証であるとも言えるでしょうね。


それにしても、この本の1巻を読むと、小畑健氏の連載開始当初の絵と今の絵の変化には驚かされます。
まぁ、ここ10年くらいの充実っぷりには目に見張るものがありますからね(^^)。




投稿者 Humi_KH : 00:41 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年04月26日

【ニコニコ動画】土下座マシーンの関連商品が・・・

【ニコニコ動画】【カイジ】焼き土下座マシーンで「LOVE 利根川 ONLY」

・・・利根川の漢っぷりにはもう感動しまくりなんだけど、そこで紹介されている関連商品が「ホットプレート」ってのには笑いを超えてシュールな愛を感じますな・・・(^^)。

この動画の出来も最高だけど、やっぱ、福本キャラは最高だね!!

投稿者 Humi : 11:08 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年04月12日

【アニメ】「ヒャッコ」アニメ化かよ!!・・・

「ヒャッコ」アニメ化決定!! (ヒャッコブログ『上園学園新聞部』)

・・・今一押しの学園コメディー『ヒャッコ』・・・ホント楽しく読んでいるのだが、その作品がまさかのアニメ化・・・。

まぁ、今はどんなクソ作品でもアニメ化されてしまうので、この報についても驚くには値しないとは思うのだが、比較的マイナーな作品でしかもソフトバンク傘下ではあるが資金力はともかく政治力や営業力がそんなにあるとは思えない「FlexComix」発刊(って言っても「FlexComixブラッド」は「Yahoo!コミック」からのネット配信なので、正確には“発刊”ではなく“配信”か・・・)の作品のアニメ化はちょっと珍しいのではないのかと思う。

かつては漫画でアニメ化される作品とは、ある程度売り上げた所謂“ヒット作品”であって、作品の好き嫌いはともかくその作品にはアニメ化されるだけの良さ、光り輝く部分を必ず発見することができたものだが、最近のアニメ作品の原作(特に4コマ漫画原作作品。「らき☆すた」等)にはそれを全く発見できないクソ作品が多々あったりする。
かつてはワタシもアニメ化された作品の原作は必ずと言って良いほどチェックしたものだが、最近は上記のような作品が増えたおかげでなかなかそのようなことができない状況になりつつある。まぁ、漫画原作のアニメが多すぎるってのもありますがね(^^ゞ。


でも、この作品『ヒャッコ』はそんなクソ作品とは違い、ホント面白い。

ぱっと見た目はその作画のセンスの良さに惹かれるが、読み進めるうちにキャラクター同士の軽快な会話の楽しさや、動き、思わず吹き出してしまうようなバカ(当然、ほめ言葉です)展開・・・挙げればきりがないんだけど、“キャラが立ってる”って言葉は、まさにこの作品のためにある・・・と言っていいでしょう。
よく作家さんが「キャラが勝手に動く・・・」ってことを言うことがありますが、この作品を読むとその言葉が妙に納得できるような、まさにキャラクターが自由奔放に動いている雰囲気がそこらかしこで感じ取ることができ、読んでいて非常に楽しくなってしまいます。
コメディ好き、キャラ中心作品の好きな方には無条件でお薦めできる作品と言っていいでしょう・・・まぁ、コメディ好きでなくとも十分に楽しめるクオリティの高い作品なので、機会があったら読んでみてください。

で、肝心の『ヒャッコ』のアニメ化ですが、原作にあるセンスの良い作画や雰囲気、軽快な会話が劇として再現できるのか・・・等、少々の不安はあるものの、上記のようなクソ作品の原作アニメのように「漫画原作の二次創作作品」(TVアニメの漫画原作の二次創作作品化については、書くと長くなるので後日また述べたいと思う)になることは無いと思う(無いと思いたい(^^ゞ)。

・・・というわけで、好きな作品アニメ化・・・非常に期待しているのである!!。

投稿者 Humi : 11:18 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年04月10日

「ワルキューレの降誕」原画展・・・

 ・・・というわけで、まんがの森の本店で開催されているワルキューレの降誕(著:冨士宏)の原画展を見に行ってきました。
月刊まんがの森 vol.99
■ 月刊まんがの森 vol.99
■ まんがの森各店で無料配布(購入者だけ?)
■ 冨士宏氏のインタビューを掲載。ワルキューレファン、冨士宏ファン共に必読!。



 原画展といっても店舗の壁に原画(ワルキューレの降誕のペン入れした線画とそれをデジタル処理(トーン加工及び仕上げ)した原稿(印刷)及びストーリーボード)を何点か掲載したこぢんまりとした催しなのだが、それでも冨士宏氏の上手さとプロの絵描きの凄みを十二分に感じることが出来た。

 この展示で興味深かったのがペン入れのみを施した原画と、それをデジタル処理でトーン処理等を行った印刷物を横に並べて展示していたこと。わたしが興味を持ち、いちばん注視したのは、原画のシャープで生々しい線がデジタル処理後にどこまで再現されているかという点に尽きる。結果から言ってしまえば、線の入り抜きは言うに及ばず、ちょっとした擦れまでしっかり再現されていて(現在の漫画出版の多くがデジタル処理を経ているわけだから、当然といえば当然なのだが・・・)いた。プリントは線の濃淡の再現度は低めで立体感といった点では原画には劣っているようにワタシには感じられた(コレも印刷して出版することが前提なのだから比較自体意味がない(^^ゞ)。

 で、冨士宏氏のクリエータとしての凄みを感じることが出来たのは圧倒的にストーリーボードの展示の方で、コレを見たときは短い時間ではあるけど、目が離せなかった(^^)。この時点で既にLEGEND
[レジェンド]-ワルキューレワールド カラー設定画集
[LEGEND]-ワルキューレワールド カラー設定画集
冨士宏
マッグガーデン
■ ★★★★★


 や
ワルキューレの降誕 2
ワルキューレの降誕
冨士宏
マッグガーデン
■ ★★★★★
■ 画像は2巻のみ

を購入して観ていたので、そのすごさは分かっていたのだが、実際に原画を見るとやはり衝撃を受けますね(こんなことは「かがみあきら」のラフとストーリーボードを観て以来か・・・)。

 で、件の「月刊まんがの森 vol.99」掲載のインタビューには様々なことが書かれてて非常に楽しく読ませてもらったのだけど、それよると、ワルキューレの降誕の続編(ワルキューレ関係の続編?)もやるそうだし、夏頃にはゲーメストに連載していた「城物語」の単行本が夏頃に出るようです。ファンとしては非常にうれしい限りですね(^^)。

 この原画展ですが、15日まで開催されているとのこと。古くからのナムコファン、ワルキューレのファン、冨士宏氏のファン・・・興味のある方は観に行ってみては如何でしょうか・・・損はしないと思いますよ(^^)。

投稿者 Humi : 22:10 | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年09月20日

皇国の守護者は・・・

 ・・・最近の作品の中では非常にお勧めですね。

 というわけで、本日(実際は先週末からの)の購入物。
皇国の守護者 弐
皇国の守護者 弐
佐藤大輔伊藤悠
集英社
■ ★★★★★

 異世界ファンタジーでありながら、戦記物という設定がまず面白いのだが、ワタシが惹かれたのはこの作品の「戦記物」としての部分だ。この手のファンタジーモノって、主に攻撃側からの視点で書かれ、とかく見た目非常に派手な戦闘シーンが展開されたりする作品が多と思う。
 しかし、この作品はいきなり外敵(帝国軍)に皇国が侵攻されるところから始まり、その敵との戦力差に圧倒され、退却をする・・・言ってみれば「退却戦」を永遠と描写しているところが非常に面白い。
 主人公である新城中尉は部隊が壊滅的な打撃を与えられ後退していく中で、戦争の残酷さや死の恐怖を現実として目の前で体感する。それらの絶望的な状況の中で戦闘に対する才覚とあらゆる犠牲を厭わない覚悟をもって味方と部下の命を救わんとする過程の描写がこの作品を読んでいる者に対してある種のカタルシスを与えていると思う。
 新城中尉の行動や思考は一見すると非常に残酷で非道のように映るが、そこにワタシは何といえない清々しさを感じるのだ。
 あと、新城中尉(現大尉)をはじめとする皇国軍将兵は言うに及ばず、敵将兵である帝国軍元帥であるユーリア元帥(女性)も非常に魅力的に描かれていることに加え、このシンプルな線でありながら、力強い絵が物語の雰囲気に非常に合っていて、この作品をさらに魅力的にしていると思う。
 キャラクターの側面から言うと、新城中尉はまぁ置いといて(^^ゞ、ユーリア元帥がとにかく良いのよ(^^)!!。この巻の兵を鼓舞するために川岸に降りるシーンは、かの「クシャナ殿下」が第3軍に歓喜の声で迎えられたシーンと相通ずるものがあり、非常に格好良かったし、興奮するシーンですね。
 「東方辺境領姫」と呼ばれていることから、ユーリア元帥も姫様らしいし、兵に慕われてるらしいところも似ているし、今後の展開が非常に楽しみですね。

 漫画読みを自認する人間ならば、一読することをお勧めします。良い原作に最適な絵と描写力が出会った希有な作品であると思います。
エロイカより愛をこめて
エロイカより愛をこめて 32
青池保子
秋田書店
■ ★★★★☆

 毎度おなじみの「エロイカワールド」。今回は前巻の番外編ではなく、正規のエピソードです。話の展開としてはマンネリと言っても良いほど相変わらずな感じなのですが、それでも面白いのはこれまた「相変わらず」(^^)。
 このすばらしきマンネリズムのなか、いつも感心するのはその時々の政治的、軍事的最新トピックスを惜しげもなく注ぎ込むところ。今回はテロリズムと流失核物質の問題なのだが、よく取材をしているようで、非常にリアルっぽく(あくまでもそれらしく)語られているところは、少佐と伯爵の複層的に進む物語を一層厚みのある物にしている。
 物語の中では非常に非常に重い問題を扱っているのだが、全体的にコメディテイストで綴られていることもあって、非常に楽しいし、非常に読みやすい。
 この巻では少佐と伯爵の話が一つの物語に収束したところで終わっている。時間が非常に楽しみですね(^^)。
萌えよ戦車学校
萌えよ!戦車学校
田村尚也野上武志
イカロス出版
■ ★★★☆☆

 漫画ではないけれど、ちょっと紹介。イラストと漫画を書いている野上武志氏の絵が好きで買ったんだけれども、氏の漫画(イラスト)はあんまりありません(^^ゞ。まぁ、ある程度は氏の絵を堪能できたし、戦車の入門書としては及第点な内容だと思うし(戦車に関しては門外漢なのでそう思うというだけですが・・・)・・・。
 では、なぜエロイカの下で紹介しているのかというと・・・「もっとも有名な戦車乗り」の項で、鉄のクラウスこと「クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐」が紹介されているからです(^^)。確かに一番有名な戦車乗りではありますからねぇ(^^)。
 1,700円と少々お高い(ワタシも今気がつきました)本ではありますが、興味のある方は是非。
フルーツバスケット18
フルーツバスケット 18
高屋奈月
白泉社
■ ★★★★☆

 猫憑き問題が一定の決着を見た後の「フルバ」は終局へ向けて一直線という印象を持っていたのですが、この巻ではさらにその想いを強くしました。
 由希が自立への道を歩き出し、由希・夾・ 透の三角関係の様相も希薄になり、各十二支の自立に伴う慊人の孤立が顕著になり出してからはその傾向が強くなったなぁ・・・と漠然と感じていたのですが、夾くんと透くんの出番がほとんど無かったこの巻では「終末の惨劇」への序章かのように外堀が着々と埋められ(依鈴とQ春、 杞紗と燈路の自立)、ていく様は夾くんと透くんの悲劇を想像するには十分すぎるくらいでした。
 今は彼らにハッピーエンドを、幸せな未来を見て欲しい・・・と願わずには居られません。

 やっぱりキーは紫呉が握ってるんだろうなぁ・・・。
CAGE_01
CAGE
すえひろがり
コアマガジン
■ ★★★★★

 とにかく氏の描く絵が好きだ。実際のところ、氏の絵はエロティックなところはあまりなく、どちらかというと描写力に優れたタイプで一見すると至って普通なのです。
 しかし、その絵が日常の中に潜むエロや普通の子がエッチな一面を見せたり、人間の内面に蠢くエロティックな心情をといった場面を描写するにはその「一見普通」の絵が非常に効果的で、氏の作品を非常にエロティックにしている要因の一つであると思っています。
 この作品では学園という「日常」の空間が次第に「非日常」の空間に変化していく様が非常に丹念に、慎重に描写されています。
 初めは生徒達の他愛もないいたずら(といっても、結構えぐいことをしてますが・・・)から始まり、次第にその行為がエスカレートしていく中で、実は生徒達が綿密に計画した学園全体を巻き込む企みであると分かるまでの過程が綿密に描写されております。その過程はエロ漫画でありながら非常に読ませてくれるし、ある意味清々しいところがあります。
CAGE_02
 で、カバー下の表紙がコレ。
 このイラスト単品で見ると、全くと言っていいほどエロティックではない(カバーイラストの方がエロティックであると思う)が、作品を知って、どのような状況でこのようなシーンが生まれたのか・・・と考えると、次第にエロティックにみえてくる。
 まぁ、そんな風に読者に妄想をかき立てさせるような作品であることは確かだと思います。

 この作品はまだ続刊のはずなので、次の巻が非常に楽しみですね。まとめて読むと非常に味わい深い作品であることがよく分かると思います。
 機会があったら是非読んでみてください。エッチで面白い・・・そんな作品です。

投稿者 Humi : 19:49 | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年09月13日

最近ののだめは・・・

 ・・・なんだかんだ言って面白いって感じの本日の購入物。
二ノ宮知子「のだめカンタービレ13」
■ のだめカンタービレ #13
■ 二ノ宮知子
■ 講談社
■ ★★★★☆

 「最近ののだめカンタービレは面白くない・・・」まぁ、よく聞かれる最近の「のだめ」評ではあるが、ワタシは別の意味でまた面白くなってきていると感じている。
 確かにかつてのコメディ色全開で、良い意味での馬鹿馬鹿しさと、キャラクターの個性の爆発による面白さは減退したと思う。
 しかし、その面白さを失って得たもの・・・千秋とのだめが自分自身の目標に向かって前向きに歩き出した事による、彼らの「成長物語」としての面白さ。それが前面に押し出されたことによって面白さの比重が変化しただけのように思える。また、様々なキャラクターが物語に絡んでくることによる人間関係やコメディテイストな面白さは決して減退していない。
 単純な言い方だが、面白さの総量は決して目減りしてはいないと思う。
 最近の展開はどちらかというと「天才ファミリー・カンパニー」のような、次の展開に対する期待感とその展開の爽快感を味わうことの出来る作品になってきているようで、ワタシは結構楽しんで読んでいます。

 で、現在「のだめ祭り」開催中ということで、もれなくオマケ封入されていたのがコレ・・・
二ノ宮知子「のだめカンタービレ13」しおり
 キャラクターがプリントされたプラスティック製のしおり。
 販促物品としては無難なところなのでしょう。
 個人的には「千秋」か「峰」か「ミルヒー(シュトレーゼマン)」か「真澄」・・・って男性キャラばっかだな(^^ゞ・・・が欲しかったけど、帯をよく見てなかったので、オマケにしおりが封入されていることを知らずに買ってしまい、セレクトできず・・・。
 全10種あるらしいのでどー考えてもコンプ出来ないのだが(と思ってたら、コンプを目指した人も居るようだ・・・すばらすい(^^))、とりあえず全キャライラストは確認したいところですね。あす書店でちょっと確認してみようかな。

 あと、ワタシはこの本で知ったんだけど、千秋のデビューアルバム(^^ゞが発売されるようで、しかも演奏がR☆Sオーケストラ(^^ゞということで、(いろんな意味で)期待大です。
 この手の企画モノとしてはNieA_7のサントラ「NieA’s Blues」が非常に良くできたアルバム(ブルースやジャズの原盤がそのまま収録されている)で非常に楽しかったので、そこまでも言わないまでも面白いアルバムになってればいいなと思う。

投稿者 Humi : 22:58 | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年09月11日

野火ノビタのBL本・・・

 ・・・So Gooood !!! って感じの本日の購入物。
野火ノビタ「君の顔に射す影」
君の顔に射す影
野火ノビタ
ビブロス

 榎本ナリコの本はだいぶ買っているんだけど、野火ノビタ名義の本はホント久しぶりの購入となります。
 ちょっと読んでみましたが、ホントに良いデス。榎本ナリコ名義のじめっとした粘着質な雰囲気はあまりなく、ピュアで実直な心の交歓が行われています・・・BLですけどね(^^)。
 BL本ですので、男同士のそれなりの濡れ場がありますが、BL初心者にもおすすめできる、本だと思います。★★★★★。
断華ナオキ「凌辱祭」
凌辱祭
断華ナオキ
富士美出版

 凌辱モノは好きなんだけれども、永遠とSEXシーンや肉体を嬲るシーンばっかりの作品ってやっぱりつまらないんですよね。本当に面白いのは「心理的凌辱」が丹念に書かれた作品だと思う。
 「CAGE 作:すえひろがり」とか氏の最近の著作はその点非常に良く描かれていて、とても堪能できるのですが、断華ナオキ氏の著作はまだまだそこまでは到達できていないと思う。
 絵が好みなので継続して買っているけれど、もう少しその辺が丹念に描かれれば、もっとそそる作品になると思うんだけどなぁ・・・惜しい。★★☆☆☆。
蓬瑠璃「熱視線」
熱視線
蓬瑠璃
ティーアイネット

 まず、氏の描く絵が非常に好きって事もあるんだけれども、とにかく氏の描くことろの女性の容姿、性格共に非常にかわいくて、とても良いんですよね。
 濡れ場では結構無茶な事やってるんですが、そのギャップが良くて、非常にそそられますね。
決して上手い!って感じの作家ではないですが、エロを描くうえで必要な資質ってモノをすべて持っている作家だと思います。おすすめです。★★★☆☆。
瀬奈陽太郎「マルいも!?」
マルいも!?
瀬奈陽太郎
富士美出版

 買ってきてから気づきました・・・昨年ドラマCD付きの限定版を買っていたことに・・・(^^ゞ。ワタシは基本的に作家買いなのですが、好きな作家の新刊は無条件で買う習慣がついているので、たまにこういう事があるんですよね・・・中を見てようやく気づくとは・・・修行不足を実感しました。
 まぁそれはおいといて、氏の描く女性はとにかく「エロい!!」。可愛くて肉感的な容姿。それだけではなく、一つの作品としてまともに読めるところも良いです。エロシーンの羅列では無いところが、よりエロシーンを際だたせることに成功している作品だと思います。★★★☆☆。
皇なつき「アルカイックチェイン」
Archaic Chain -アルカイック・チェイン-
天河信彦皇なつき
★ マックガーデン

 皇なつきの絵が好き!!ってだけで買ってきました(^^)。 作家の天河信彦って人は全く知らないのですが、ワタシの好きな現代奇譚モノってことで、とりあえずは大丈夫だろうと思った次第。
 ちょっと中身を見てみたのですが、皇なつきの絵は相変わらずのキレっぷりでなかなか良い感じですね。昔のような超絶書き込みは影を潜めたようだけど、単純な線である分氏の力量が際だっているのが見ることができ、非常に良いですね。

投稿者 Humi : 23:29 | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年02月01日

[同人] 美しい椅子

 先日、とらのあなにて購入(コミケでは廻りきれず未購入)できましたこの作品・・・
050201_00
★ 美しい椅子
遠藤嵩弘 / 相田裕
tetrastationJEWEL BOX




 ・・・を紹介します。

 同人誌(個人誌)ではよくこの手の「コンセプト本?」と呼ばれる、ある1つのモチーフ(基本的には何らかの著作物に依らない)を基に描かれた本をよく見ることができます。ワタシはその手の本が非常に好きで即売会でも見かければ手に取ったりするのだけど、中身が薄くていまいち面白くなかったりすることの方が多かったりします。近年ではチョコレート・ショップさんの「HIGE FIX」や「Xeno emission E1」、神葉烏龍茶さんの一連のコンセプト本が非常に良くできていてとても楽しませて頂いたわけですが、このような非常に完成度の高い本は滅多にあるものではありません。

 で、ここで紹介する「美しい椅子」もその滅多にない本のうちの一つではないかと思うのです・・・いや、もしかしたら完成度でいえば上記で紹介した本達よりも勝っているかもしれません。
 とにかく本の構成が非常に素晴らしい。巻頭の“PROLOGUE”で椅子のデザインとその美しさについてひとしきり描き、本の半ばで数々の椅子をイラストと共に紹介し、巻末の“EPILOGUE”で「道具」としての椅子の美しさについて描いているのですが、それはまあよくある構成だと思います。しかし、読み進めていく中、“EPILOGUE”の1ページ目と“PROLOGUE”のそれと構成が殆ど同じである事に気づき、この2つの話が同一の椅子の世代を超えた30年間の物語であり、椅子が所謂「消費物」としてではなく生活を豊かにするための道具として存在しているからこその「美しい椅子」なんだなぁ・・・と感じたときに(もの凄く単純かもしれませんが)非常に深い感銘を受けてしまったのです。凄く上手いなぁ・・・と・・・(^^)。
 あと、絵イラストについてですが、遠藤嵩弘さん、相田裕さん、ゲストで描かれている八樹ジュンイチロウ(記述不明)さんも非常に雰囲気があってとても良い感じです。相田裕さんについては特にここで採り上げる必要もないでしょうが、遠藤嵩弘さんの絵はホント良い(単にワタシの好みなだけかも・・・(^^;)です。

 非常に完成度が高くて、興味深くて面白いこの本。この手の本が好きな方はもちろん、相田裕さんのファンという方にも機会があったら読んで欲しいですね。

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2005年01月17日

[同人] TETSUJIN 28 CO (テツジン28コ)

 昨年末に開催されたコミックマーケット67での一番の収穫かもしれない・・・
TETSUJIN 28 CO (テツジン28コ)Vol.1Plus~Vol.3
 ★ TETSUJIN 28 CO (テツジン28コ)
 ★ 大富寺 航
 ★ edit

 を紹介します。

 即売会で初見のサークルさんの本を購入する殆どの人が「気になった表紙の本を手に取り → 中を確認し → その時点で気に入れば購入」といった工程を経ると思うのですが、帰宅してから冷静になってその本を読んでみると意外と面白くなかったりすることもまた多いのではないかと思います。
 まぁちょっと考えてみれば分かることなのですが、即売会の会場では本の中身を見て購入に至る条件というものの大部分が「その作者の描く絵が自分の好みであるか否か」といった「漫画としての面白さ」の本質にはあまり関係のないところ(全く関係無い訳ではなく、その割合が小さいという意)に依っているからと思うのです。

 で、この作品についても氏の描く絵がワタシの好みであるということで購入に至ったわけですが(あと作品のジャンルくらいは確認します≪この場合はコメディ≫)、あとでちゃんと読んでみると凄く面白かったわけです。
 絵自体が達者である事は言うまでもないのですが、とにかく「漫画の絵」として非常によく描けてるなってのが最初の印象。オーソドックスながらも強弱に富んだコマ割り。作品を非常にテンポ良く読ませてくれます。少女から女性、男性に至るまでしっかり描き分けられていて(年歳を重ねたキャラクターが登場しないので、それを描き分けられるのかについては不明)いるのも良い。あと、キャラクターの表情がとっても良い(^^)。
 この作者よりも絵が達者な人はそれこそ数え切れないほどいるとは思うけど、ちゃんと漫画作品として成立させている人はあまり多くはないのではないでしょうか。
 ストーリーですが、かいつまんで言えば・・・「主人公の前に突然現れた『ニハ』と名乗るアンドロイドと彼女に関わるキャラクター達が巻き起こすどたばたコメディ」・・・って感じでまぁよくある「押し掛け型のコメディ」な作品です。まだ序盤(様々なキャラクターが登場して『ニハ』と遭遇するといった段階)なので、ストーリー自体に特にコレといった軸があるわけではないのですが、現状で非常に面白い作品に仕上がっていると思います。

 この本の「VOL.1 PLUS」の前書きに書かれているのですが、この作品が作者にとっての初めてのオリジナル作品だそうで、その割りには一作品として洗練されているのにはちょっと驚きました。パロディで非常に面白い作品を描いていてもオリジナル作品はあまり面白くない・・・自ら魅力あるキャラクターを創造することができない人の方が多いと思うので・・・。

 とにかく今後も要チェックなサークル&作者さんであることは間違いないでしょう。
 

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2005年01月12日

[同人] 倫敦恋奇譚

 訳あって上巻のみ買い損ねていたのですが、先日購入することができたこの作品・・・
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 「倫敦恋奇譚」 のわき ねい ノースノマド を紹介します。

 作者もあとがきにて「おじさまと少女」で「目指せハーレクイン」と書いているのですが、その通りべたべたなラブロマンスな作品です。最近の流行に乗ってメイドモノ(これまたあとがきから)にしたらしいですが、同じラブロマンスでもエマのような作品を期待してこの作品を読むと少々物足りないと感じるかもしれません。エマと比較しなくとも、確かにストーリーは起伏に乏しいし、意外と多い登場人物も使い切れていると言い難いし、ちょっと隙の多い作品と言えるかもしれません。
 ではこの作品のどこが魅力的なのかと言えば、やはりその絵ではないかと思うのです。決して達者とは言えませんが、非常に魅力的でかわいい少女と、ちょっと渋めの中年男性をしっかりと描き分けているし、意外なほどの多彩な表情はそのキャラクターをより魅力あるものにしていて読んでいて全く飽きることがありません(それだけに他のキャラクターがなおざりになっているのが余計に気になったりするのですが・・・)。あと、時代考証やそれを元にした舞台設定を真面目にやっているところにも好感を持てます。

 傑作とは言えないまでも秀作と言っていいこの作品、機会がありましたら読んでみてください。

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2004年10月26日

本日の購入物

test_01・『あ でい いんざらいふ』長月みそか 茜新社
「COMIC LO」掲載作品を収録。作者が描く少女が好き(絵、キャラクターとも)。冷静に見ると男の妄想100%な少女達ばかりなのですが、それでいーのですよ(^^)…少女趣味な男向けの作品なのですから。そう言った意味で心理描写等が丁寧に描かれていて非常にいい感じです。

・『淫らな素質』Cuvie 一水社
やっぱ作者が描く女の子が好きで単行本を買ってます。最近の雑誌掲載作では「少女凌辱モノ」(ワタシ自身、凌辱モノは嫌いではないのですが、この作者には向いていないと思うのです)を多く見るようになってちょっと食傷気味だったのですが、この本の収録作品はそう言う感じもあまり無く、なかなか楽しめました。

・『赤い服の女』ビューティ・ヘア 松文館
復帰から2冊目の新刊だったと思う。以前はグラマラスな女性が殆どだったと思うのだが、この本には「胸がふくらみかけな少女」が描かれていたりして個人的には好印象(^^;。以前の本よりケシが厚いように思えるのだが、どうだろう。

・『ぴったり(4)』さのたかよし 竹書房
やっぱ作者の描く絵が好きなんだけど、作品のテイストがコメディタッチなところも好きなところですね。

・『いけないっ課外実習』ひさわゆみ 近代映画社
「エルティーンcomic」掲載作品を収録。この手の「少女向けH作品」って裸が全くえっちっぽく無かったりするのですが、この作者も全くそのとーりだったりします。しかし個人的にはこの作者の絵が好きで、そのえっちなシーンはなかなかいい感じだったりします(^^ゞ。

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